有限会社協和整美では、警備員をお客様のもとに派遣するために、法令に基づいた教育だけでなく、独自の教育体制を取っております。
当社の教育担当社員は、警備員の指導教育ができる警備員指導教育責任者資格者証を有しているだけでなく、
主な警備業務である交通誘導業務における資格検定の検定講師を静岡県公安委員会から嘱託された社員となっております。
このような体制により徹底した教育訓練を行うことから、お客様からは現場責任者である班長だけではなく、通常の警備員まで細かな教育が 行き届いているとのお声をいただいております。
警備業法において、警備業者および警備員は警備業務を適正に行えるための知識と能力の向上に努めなければならないと
規定(警備業法第21条第1項)されています。
これに対し、警備業者は、警備員の指導及び教育に関する計画を作成し、その計画に基づき警備員を指導することと規定(警備業法第21条第2項)されています。入社時に行われる新任教育のほか、1年毎の現任教育がこれに該当します。
入社時に行われる教育で、入社したすべての方はアルバイトで採用された方も含めて受講をしていただく研修になります。
(警備業に関する資格保持者には、全部あるいは一部で免除項目はあります)
警備業法において20時間以上が必要とされており、室内での座学と実技教育とを合わせて概ね3日間かけて行います。
3日間の教育を通して警備員としてやっていく覚悟を持ってもらうと同時に、課題を見つけて今後に取り組んでもらうことになります。
・警備業の成り立ちから、警備業とは?という点について学びます。
・警備業を規定する警備業法を学びます。
・警備という仕事は屋内外を問わず一般の方との対話、屋外においては通行車両との関わりが多い仕事です。仕事上で起こりうる事象が法令的にはどういうことになるのか、という点について理解を深める必要があります。
その為、基本となる警備業法だけでなく、憲法・刑法・遺失物法・刑事訴訟法・道路交通法についても学びます。
・取り扱う基本の業務における重要な関係法令については、特に分かり易く解説を行います。
・会社内の規定、シフトの組み方、各種の報告書等、入社後の業務に支障が無いように社内の取り決めについても覚えていただきます。
・制服・装備品の正しい着用方法を覚えていただき、警備員としての自覚を持っていただきます。
・業務の中で使用する資器材の役割・使用方法を覚えていただきます。
・旗の持ち方や振り方など、基本動作を覚えていただきます。
・実際の現場に入っていただき、現場の中で適した誘導方法・旗の振り方を体験してもらいます。
・現場では作業員や歩行者など人と会話を行う場面も多くありますので、言葉使いや歩行者誘導の研修も行います。
10時間以上の研修を、1年間で概ね2日間をかけて研修を行います。
ひとつには、基本に立ち返り、新任教育で学んだことを忘れていないか反復学習を行うことが目的です。
また、クライアント様毎の新しい規則が増えていきます。そのクライアント様に派遣される警備員は現場で習得できますが、そうでない警備員もいますので、新しい規則を学ぶ場にもなります。
警備員としての基本的な知識や技術は、法定研修で学ぶことができます。しかしながら、クライアント様ごとの規則や警備場所ごとに発生する事象に臨機応変に対応する適応力などは、現場経験の積み重ねも必要になります。
そのような法定研修だけでは学べない事柄について、別途教育の場を設けて学習をしていきます。
週に1回を基本として、適宜実施しています。
警備員を派遣している現場に教育担当社員が赴き、現場内での活動状況を確認し、必要に応じて注意・指導を行います。
確認項目としては、旗の持ち方からはじまる基本動作、その場所に適した規制資器材の配置が出来ているか、お客様とのコミュニケーションが上手く取られているかなども見ています。
また、歩行者が通る現場では、歩行者の安全な誘導や、それを行うための作業員との連携もチェックしていきます。主な営業地区である静岡県西部地方は強風で知られた場所でもあるので、規制資器材の転倒や飛散対策などがしっかり行われているかも確認します。
パトロールを行う教育担当社員は、警備員の指導教育ができる警備員指導教育責任者資格者証を有しているだけでなく、主な警備業務である交通誘導業務における資格検定の検定講師を静岡県公安委員会から嘱託された社員となっております。
パトロールの結果は文書にして社内回覧を行い、その現場に入っていなかった従業員に対しても周知することで他現場への応用を計り、より安全性を高めることにしています。
月に1回を目安に会社としてパトロールを行うもので、会社の代表者である社長自らが先導に立って実施しています。
パトロールの内容は安全パトロールに準じておりますが、会社の代表者が行うことで、より一層の安全に対する取り組みと安心をお客様に提供できると思われます。安全パトロール同様に、パトロールの結果は文書で回覧を行います。
業務を行うに当たり規制資器材の運搬が伴うため、現場への移動にはトラックを使用しており、このトラックは現場の中でも使用しています。
トラックの運転には細心の注意を払っていますが、もらい事故などの予期できない事故が発生することもあります。
なぜ事故が起こったのか?回避することはできなかったのか?事故後の対応は正しかったか?今後の注意点は?などを記録し、それを従業員に周知することで今後の安全運転の啓発材料にしています。
現場で使用する規制資器材も細心の注意を払って取り扱っていますが、何らかの原因で破損してしまいます。
なぜ破損したのか?老朽化なのか?何かが接触したのか?などの原因を究明し、その対策案とともに記録し、それを従業員に周知することで今後の現場における参考にします。
月に1回、安全大会の開催1週間前を目安に開催しています。 各現場の班長が集まり、それぞれの現場で起こった事象を話し合い、安全大会で議題として取り上げる内容を検討します。
1ヵ月間の中で実施した各パトロールの結果や事故報告書・破損報告書を見直し、特に改善点に対してはさらなる協議を行い、必要な内容については社内ルール等の検討を行います。
そして、社外から要請された新たな取り決め等も含め、まず班長への周知を行います。
月に1回の割合で開催しています。
班長会で討議された内容を含め、1ヵ月間の中で実施した各パトロールの結果に対し、良い点は各派遣先で取り入れ、悪い点はさらなる改善点を協議し繰り返し発生させないよう、改めて全員で討議を行います。
また、派遣先のクライアント様から現場での活動状況に対するコメントを頂き、良い点や悪い点を今後の警備業務に生かすようにもしております。
事故報告書や破損報告書についても、同様に見直しを行っています。
また、警備業協会やお客様から入手する労働災害の情報を周知する場とし、我々の業務の中で生かせる教訓を見つけだす勉強を行います。
警備業には警備業法で定める検定があり、その検定に合格した者には検定合格証が与えられます。
派遣される警備の現場によっては、検定合格証を持つ警備員の派遣が必要な場所もあります。
また、検定合格証が不要な場所であっても、クライアント様により、その者の派遣を要望されることもあります。検定合格証を持つということは、仕事の幅を増やすことばかりではなく、警備員のステータス・資質を向上させることにもつながり、積極的に取得を目指しています。
検定を受講する前に勉強会を十分に行うことで、高い合格率を得ています。
この検定には、静岡県公安委員会から嘱託される検定員がいますが、この検定員についても社員1名を輩出しております。
資格取得者: 指導教育責任者資格 5名
交通誘導警備業務1級 2名
交通誘導警備業務2級 16名
雑踏警備業務1級 2名
雑踏警備業務2級 2名
NEXCO中日本(中日本高速道路株式会社)で管轄する高速道路では、集中工事という大規模工事が行われます。高速道路は、一般道路と異なり車両が高速で走行していますので、より高度な知識と技術を持った警備員の派遣を求められます。
そのため、NEXCO中日本では集中工事の前に保安員講習を行い、現場に派遣しても良い警備員であるかどうかの実技指導が実施されます。この実技指導では、指導員としての参加要請をNEXCO中日本から求められており、有限会社協和整美の高速道路における警備に対する高い知識と技術力を認められております。
有限会社協和整美として、所属する警備員全員が集中工事に参加できるよう、保安員講習に対する事前の勉強会も実施しています。